PLC/ラダー回路の基本1 ラダー回路の概要、A接点・B接点について

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PLCを制御する「ラダー回路」ってなんだろう?って考えた場合、分かりやすく考えると、「ソフトによりリレー回路をPLC内部に組み上げていく」ということだと思います。

ただ、ハードリレー回路との違いがあり、
・スキャンが存在する
・一つのリレーのコイルに対し、A接点・B接点の仕様数の制限はない
・データが扱える
という点が大きく違うところです。

PLCを制御するラダー回路は、コイルや命令を実行する条件として、A接点・B接点のあらゆる組み合わせで成り立っています。

言葉で書いても初めはピンとこない人がいらっしゃるかも知れません。とにかく触れてみましょう。



下の回路を見てください。

上記の回路のI/Oアドレスは、
入力
X00 スイッチ0

出力
Y00 ランプ0
Y01 ランプ1

という割り付けにします。



上記回路を運転後、X00(スイッチ0)がOFFの場合

X00(スイッチ0)はONしていないので、Y00(ランプ0)が点灯します。
Y01(ランプ1)は消灯したままです。
Y00(ランプ0)につながっているX00(スイッチ0)の接点を「B接点(ブレーク接点)」や「NC接点(ノーマルクローズ接点)といい、接点がOFFの時に回路が閉じてつながります。
Y01(ランプ1)につながっているX00(スイッチ0)の接点を「A接点(メーク接点)」や「NO接点(ノーマルオープン接点)といい、接点がONの時に回路が閉じてつながります。



上記回路を運転後、X00(スイッチ0)がONの場合

X00(スイッチ0)がONしたので、Y00(スイッチ0)が消灯し、Y01(ランプ1)が点灯します。



三菱電機株式会社のシーケンサ編集ソフト「GX-Developper」にて編集した場合。
(画面をクリックすると拡大表示します。)




オムロン株式会社のPLC編集ソフト「CX-Programmer」にて編集した場合。
(画面をクリックすると拡大表示します。)




キーエンス株式会社のPLC編集ソフト「KV-STUDIO」にて編集した場合。
(画面をクリックすると拡大表示します。)




A接点・B接点の動作が分かる簡単なシミュレーションです。
理解できるまでぜひ活用してください。




まとめ
・A接点とは、「ONした時に接点をつないで回路を閉じる」→「スイッチを押してつながる」
・B接点とは、「ONした時に接点をはなして回路を開く」→「スイッチを押して切れる」