ここでは、簡単な移載装置を想定し、自動ステップの作り方の違いを考えてみます。
I/Oコメントは、下記のとおりです。
I/Oアドレス | 入力I/Oコメント | I/Oアドレス | 出力I/Oコメント | ||
X00 | 自動起動押し釦スイッチ | Y00 | 自動起動ランプ | ||
X01 | 昇降下降端 | Y01 | 昇降下降 | ||
X02 | 昇降上昇端 | Y02 | 昇降上昇 | ||
X03 | チャック端 | Y03 | チャック | ||
X04 | アンチャック端 | Y04 | アンチャック | ||
X05 | 走行出端 | Y05 | 走行出 | ||
X06 | 走行戻端 | Y06 | 走行戻 | ||
X07 | Y07 |
簡単な動作フローは下記のとおりです。
- 自動起動
- 昇降下降開始
- チャック開始
- 昇降上昇開始
- 走行出開始
- 昇降下降開始
- アンチャック開始
- 昇降上昇開始
- 走行戻開始
- 1サイクル完了
ラダー図は以下のとおりです。
autostep2
自分がこの業界に入って二番目に習った自動ステップ回路です。
次のステップがONしても前のステップはONしたままです。
最終的にはM2~M10がすべてON後、「M10(1サイクル完了)」で全ステップのコイルをバッサリ切る回路になります。
この回路のメリットは、
・上から順番にコイルがONしっぱなしになるので、視覚的に追いかけやすい。
・メモリーフリーの回路が不要
一方、この回路のデメリットは、
・前のステップの接点が次のコイルONの絶対条件になるので、割込みがしにくい。
等があります。
PLCのソフトは、最終的には使う人の思った通りに動けばいいので、「これが正解」というものはありません。ただ、後々その設備のメンテナンスをする人のためにも、見やすいソフトを作るのが一番理想だと思います。