自動ステップを考える②

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ここでは、簡単な移載装置を想定し、自動ステップの作り方の違いを考えてみます。
I/Oコメントは、下記のとおりです。

I/Oアドレス入力I/OコメントI/Oアドレス出力I/Oコメント
X00自動起動押し釦スイッチY00自動起動ランプ
X01昇降下降端Y01昇降下降
X02昇降上昇端Y02昇降上昇
X03チャック端Y03チャック
X04アンチャック端Y04アンチャック
X05走行出端Y05走行出
X06走行戻端Y06走行戻
X07Y07

簡単な動作フローは下記のとおりです。

  1. 自動起動
  2. 昇降下降開始
  3. チャック開始
  4. 昇降上昇開始
  5. 走行出開始
  6. 昇降下降開始
  7. アンチャック開始
  8. 昇降上昇開始
  9. 走行戻開始
  10. 1サイクル完了

ラダー図は以下のとおりです。

autostep2




自分がこの業界に入って二番目に習った自動ステップ回路です。
次のステップがONしても前のステップはONしたままです。
最終的にはM2~M10がすべてON後、「M10(1サイクル完了)」で全ステップのコイルをバッサリ切る回路になります。

この回路のメリットは、
・上から順番にコイルがONしっぱなしになるので、視覚的に追いかけやすい。
・メモリーフリーの回路が不要

一方、この回路のデメリットは、
・前のステップの接点が次のコイルONの絶対条件になるので、割込みがしにくい。
等があります。

PLCのソフトは、最終的には使う人の思った通りに動けばいいので、「これが正解」というものはありません。ただ、後々その設備のメンテナンスをする人のためにも、見やすいソフトを作るのが一番理想だと思います。

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